被ばく医療総合研修センター
2021年に長崎大学病院敷地内に開所した「被ばく医療総合研修センター」は、平時から実践的な教育研修を提供し、原子力災害発生時には、原子力災害拠点病院で対応できない傷病者への対応をするため、除染室、トリアージ室、初療・重傷者処置室、ホールボディーカウンター室等々を整備しています。
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除染室、トリアージ室、初療・重症者処置室
原子力災害発生時、傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を判断するトリアージ室を経て、身体に付着した放射性物質を除染洗浄する除染室から、初療・重傷者処置室へとスムーズな動線で初期対応を行います。
生物学的線量評価室、標本分析室
放射線被ばくでは、DNAの集合体である染色体の異常頻度と放射線量に相関関係があることから、染色体異常頻度が被ばく線量の推定に用いられます。ここでは、処置室で採取された血液などの生体試料から、線量評価用の標本作成を行います。作成した標本は、標本分析室に整備された自動化顕微鏡システムを用いて、撮影・分析を行い、被ばく線量を推定します。